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134年前の鱒
- 2009.05.10 Sunday
- リゾート
- 20:24
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- by loft98
JUGEMテーマ:旅行
ゴールデンウイークも今日で終り。最大で16連休になるという年だったようだが、実際にそんな日数を休んだ人は稀なようだ。
連休中はどこに行っても、行楽地は混雑することがわかっているし、増して今年は高速道路の通行料金が1000円で乗り放題などという制度を開始したので、クルマでどこかに行こうなどということは考えもしなかった。
しかし大方の人たちがゴールデンウイークを終了する5月6日以降なら、混雑はしないかもしれないとのことで、友人と二人で中禅寺湖の金谷ホテルに行った。8日金曜日から1泊で行ったが、初日はものすごい豪雨の中を、関越自動車道を沼田まで走った。朝から大雨に加えて雷まで鳴るというオマケまでついたので、自宅のまわりから大渋滞が始まっていた。普通なら30分ほどで高速道路にのることができるのに、この日は小一時間たっても高速道路までたどり着かないありさまだった。
しかし高速道路にのってしまうと渋滞などどこ吹く風で、豪雨を除けばクルマの交通量は少なかった。
沼田からは雨も小降りになり、中禅寺湖に着くころには、青空がのぞくまでに天気は回復していた。
宿泊先の金谷ホテルは日光でも老舗のホテルで、東照宮に近い日光金谷ホテルは今から134年前に創業した外国人観光客を迎え入れるためのホテルとしてオープンした。
一方の中禅寺金谷ホテルは昭和15年に創業したとのことで、少しその歴史は新しい。
夕食はフランス料理のフルコースだが、魚料理はこのホテルの伝統料理である虹鱒のソテー金谷風である。創業当初、ホテルの料理長が新鮮な魚料理を宿泊客に提供するために考案した独自の調理法で、醤油をベースに味付けをしてある川魚の絶品料理だ。
この一皿を目当てに宿泊する常連客もいるようで、我々も楽しみにしていた。
大きな虹鱒がまるごと一匹皿に盛られて出て来たが、とてもやわらかくとろけるような味わいで、とても美味しかった。魚料理は苦手なほうだが、この虹鱒はすんなり食べる事ができた。
今回このホテルに宿泊しようとしたきっかけは、数年前に奥日光の温泉に宿泊したとき、昼食でこのホテルの料理を食べたことがきっかけとなった。そのときは、このホテルのもう一つの名物料理であるクリームコロッケを注文して食べた。このコロッケも創業当時から大事にその料理法を現在まで守っているというもので、このホテルでしか味わうことができないものである。
そしてその時、ホテル全体の雰囲気も落ち着ける雰囲気で、とても居心地がよさそうな印象だったので、いつか泊まりに来ようと言っていたホテルだった。
部屋の広さや雰囲気も期待通り落ち着けるもので、宿泊者専用のラウンジでセルフサービスのコーヒーや紅茶を楽しみながら、読書などもできるような配慮も、とても嬉しいものだった。しかもコールデンウィークが過ぎていたため、宿泊客は10組ほどで、ほんとうに静かな時間を過ごすことができた。
ちなみに初日の夕方5時頃、クルマで中禅寺湖の一番にぎやかに土産物店がある一角まで行ってみたが、との店にも人気がなくゴーストタウンのようになっていた。
観光地なのに人の気配がほとんどないと不気味な感じがする。
翌日は快晴に恵まれ、華厳の滝、明智平展望台などに行ってから湖畔のレストランで昼食をとり、東京まで帰ってきた。帰りは土曜日だったので、沼田から圏央道の日の出インターまで走って、高速料金は1350円だった。この350円は都内を通行した分なのかもしれないが、往路の料金の三分の一程度だっただろうと思う。
箱根あたりに較べると目的地までの時間が1時間半ほど余分にかかってしまうが、それでも中禅寺金谷ホテルは、十分に魅力的なホテルだった。
余談だが、加山雄三の若大将シリーズの映画で、「エレキの若大将」の中で加山雄三がバンド仲間とアルバイトをするホテルが、この中禅寺金谷ホテルだが、劇中に出てくる金谷ホテルは立て替え前の建物なので、現在のものとは形が違っている。
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