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  • 2012.12.25 Tuesday
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日曜日のライブ

 先日の日曜日、ミュージカル体験塾の1期生で漫画家のビッグ錠さんの個展と、ライブコンサートに行ってきた。
 ビッグ錠さんの個展は自由が丘にあるアートギャラリー&ショップ「キアン」というこじんまりとした会場で、4月20日から6月24日まで開催されているものである。今回の錠さんの作品は、昨年東京ドームで開催された「東京お宝市場」で似顔絵コーナーのブースにも数点展示されていたイラストも含む30点ほどが展示されており、このうち数点は売約済だった。内容はニューヨークで描きためた作品で、ジャズシンガー、プレーヤー、街の人々や風景などである。どの作品も新聞紙に描かれており、英字がほどよいアクセントになって、いい雰囲気のイラスト作品ばかりである。この中でジャズシンガーのイラストなどは、かなりオーバーなデフォルメをされているが、いかにもという雰囲気が出ていて、その歌声や楽器の音色が聞こえてくるようである。
 その後、中目黒に移動し、午後7時から中目黒銀座商店街の中にある「楽屋」というライブハウスで「ケンハモナイトVol.7」を聞いた。鍵盤ハーモニカの演奏が主体のライブだったが、その中でゲスト出演した「T's color」というグループの演奏がとても印象的だった。
 このグループは1997年に結成され、日本各地でライブ活動をしているが、楽器の編成がすごい。メンバーと楽器を紹介すると
 中田 太三 笙・雅楽琵琶・アコギ
 浜根 由香 箏・唄
 丸田 美紀 十七絃・コーラス
 坂本 一孝 鍵盤ハーモニカ(430ヘルツ仕様)
この他に胡弓の奏者が加わって5名の編成なのだが、胡弓の奏者は残念ながらスケジュールの都合で出演できなかった。
 私は一番前の下手側に座って聞いていたのだが、浜根由香さんの箏が目の前であった。雅楽の楽器と和楽器、それに鍵盤ハーモニカという不思議な取り合わせのようだが、演奏はとても美しく調和がとれたものだった。目の前で聞こえる箏の音色は、これまで自分が聞いた事のあるどの箏の音色よりも、澄みきって美しかった。考えてみると箏の音色に触れるのは、和風喫茶の中で流れる歌謡曲をアレンジしたものや、アマチュアサークルの下手な演奏くらいのもので、プロの奏でる生の箏の音色は初体験だったかもしれない。とても新鮮で天空から聞こえてくるような音のように感じられた。しかも箏の演奏だけでなく、唄も歌うのである。これもまた素晴らしい歌声だった。
 ちなみに洋楽器でのチューニングは440ヘルツで通常行うが、和楽器での演奏では430ヘルツでチューニングをした方が響きが美しいということで、全体をそれに合わせてあるのだが、唯一洋楽器である鍵盤ハーモニカは、そのためにわざわざ楽器メーカーに特注をして製作されたものを使用していた。従ってこれは世界でただ一つしかない鍵盤ハーモニカだそうである。

 自由が丘アートギャラリーキアン http://www.kian.c.jp
TEL 03-5731-6980
T's color     http://tscolor.com/ 

初めての撮影



 先週の月曜日、新たに投入したデジタルカメラ、ニコンD80で初めて撮影をした。
これまでのD70よりも画素数が600万画素から1000万画素に上がり、増感撮影をしてもノイズが減少しているはずである。一応JPEGとRAWの同時記録モードで撮影しておき、撮影後の画像処理も試して画質をチェックする予定である。
 また、D80には新たなAFモードとして「オートエリアAFモード」が搭載されているので、この日の撮影はすべてこのモードで撮影することにした。
 場所は四谷区民ホールで、とくにホール内は最低限の照明のみで稽古をしているので撮影にはとても不利な条件である。これまではISO800まで感度を上げて撮影しないようにしていたが、今回はあえてもう3/1絞り分感度を上げて、ISO1000にして撮影してみた。使用したレンズはAFS DXニッコールED18-200ミリの手ぶれ補正内蔵ズームレンズである。
 結果はかなり良好なもので、これまでのように撮影データをパソコンに取り込んで、モニター上で拡大表示するとザラついたノイズが目立つようなこともなく、ISO1000で撮影したものでも、とてもなめらかな画質だった。
 また、D70ではファインダーのサイズが小さくて、表情等が掴みづらい部分があったが、D80ではその点もファインダー画像が明るく、少しサイズも大きくなっているので、これまでよりもずっと表情等が掴みやすくなっている。
 いつも暗い照明下で撮影するのでシャッタースピードは10-15/1程度を多用することになるが、手ぶれ部分は補正機能付きのレンズなのでスローシャッターでも安全圏に入っているが、シャッターを押した瞬間の眠さは相変わらずD70譲りで、あまり感じの良いものではなかった。この点ではD200に一歩も二歩も軍配があがる。
 カメラのボデイ性能でシャッターを押した時の感じは、常に撮影者の五感に伝わる部分なので、ボディを選ぶ際の重要なポイントにしているが、ショールーム等でチェックしていても実際に使用するまではなかなかその実感が掴めない。
 今回購入したD80は、D70と比べて大きさも重さもほぼ同じで、全体の性能は格段に上がっているので、自分としてはD200と比べてそのボディ重量の軽さに金を払ったつもりである。そういう意味では充分満足のいく性能のカメラということができると思う。D2Xの性能には文句ないが、そのボディの重さが普段気軽に撮影するのには、自分にとって負担だったので、やはりD80を選んで正解だったと思っている。

間違えた・・・・

 先日のコメント欄に、「オペラ座の怪人」のヒロイン・クリスティーナ役は、もともとキャサリーン・バトルのために書かれた曲だったとコメントしてしまったが、これは間違えで、実はサラ・ブライトマンだった。
 きょう、このコメントを読んだミュージカルに詳しい同僚から指摘されてしまったので、慌ててこの記事を書いている。
 サラ・ブライトマンが「オペラ座の怪人」の舞台で歌っている「PHANTOM OF THE OPERA」と「MUSIC OF THE NIGHT」の2曲が収録されているCDアルバム「DIVA THE SINGLES COLLECTION」も貸してくれたので、早速聞いているところである。

 さすが元祖のことだけはある。ほんとうに素晴らしい歌声で、この作品が舞台で上演されている頃、サラ・ブライトマンの生の歌声を聞いた人たちは、ほんとうにその歌声に感動したに違いないと思った。
 
 たぶん日本でも劇団四季が公演をするだろうと思うので、機会があったらぜひ観劇したいと思っている。

 なお、このCDアルバムは、iTunesからも入手出来るようなので、感心のある方は一度視聴してみるといいと思う。

 ということで、あのコメントを読んだ方々には大変失礼しました・・・・。

ニコンD-80を購入

先日の土曜日、いままでなにかと忙しくて購入を伸び伸びにしていたデジタルカメラ、
ニコンD-80をようやく手に入れた。以前はカメラの本体やレンズ等を購入する時、必ず「さくらや」から買うと決めていた。しかし最近は購入条件も販売価格もきびしい状況になってきたので、いちばん有利な条件で買えるところにしている。
 価格com.などで価格を簡単に比較できるので、直接その一番安い価格をつけている東京の販売店に行って買う事もあるが、カメラのボディは非常にデリケートで精密な機械であるため、価格だけで購入する販売店を決めるのは、ちょっとためらいがある。クチコミ情報などを検索して情報を集めてみても、価格com.に出ている店は必ずしも評価が高い店ばかりではないことがわかる。
 そこで念のため秋葉原のショップに、土曜日の午前中に在庫状況と販売価格を確認してみた。すると「本日4時には入荷の予定で、90500円です」との回答であった。しかし3台しか入荷しないという。この価格を参考に新宿ヨドバシカメラとさくらやにも在庫状況と販売価格を聞いてみた。
 するとさくらやでは109800円だが在庫がないという回答で、ヨドバシカメラではなんと94100円で在庫は十分にあるとのこと。また10%のポイントバックがあるので、実質的な価格は84690円である。
 これですべて決まりである。午後ヨドバシカメラ新宿カメラ館へ行って購入することにした。この日買ったのは、D-80ボディ1台、SDメモリーカード2GB2枚、DK21M接眼レンズ1個、液晶プロテクターシール1セットである。これらをすべてポイントバックなしで買うと、合計で111110円になるが、ポイントバックを一番有利に使用して買うと98315円だった。ボディ本体が94100円だから、その他のメモリーカード等の周辺商品は4215円で揃えたことになる。SDカードなどは単価がもっと安いものもあったが、サンディスクのUltora2・2GBを選んだ。
 たぶん秋葉原の激安ショップで90000円前後でボディを買ったとしても、その他のものを含めた合計ではヨドバシカメラよりも価格的には不利な条件になったのではないかと思う。しかしなによりもカメラの大手量販店である点が一番安心できるところだと思う。
 ということで、早速月曜日のミュージカル体験塾で撮影をしてみた。
 いい手応えがあったのだが、そのレポートはまた後日にしたいと思う。

蜘蛛の恩返し

 きょうは朝から結構忙しい一日だった。もう夜12時をまわっているので正確には昨日である。
 朝一で母を整形外科まで送り、その足でマツモトキヨシの買い物と仕事関連の用事を済ませ、さらに足を伸ばしてスーパーオートバックスへ。先日クルマのタイヤ交換とオイル交換を受けたが、オイル添加剤を入れていなかったので、モリブデン入りの添加剤を買いに行った。買ったその場でクルマに入れてしまい、空き缶は店に引き取ってもらった。従って自宅までの帰路は、その効果がすぐにあらわれて、ややガサついたエンジン回転がスムースでより静寂となった。これで気分良く運転できる。
 自宅で昼食をすませると、来客である。昨年の支部写真展に作品を提供してくれた、写真家のS氏が、それを取りに来たのである。彼はある通信機器メーカーの広報室に勤めている。自らも撮影するが、新製品のカタログ撮影に立ち会うことも多々ある。やはり最近は4×5インチのフィルム撮影よりも、それにデジタルバックを装着して3千万画素程度で撮影する事の方が多いという。カメラ本体に装着するデジタルバックは、セットで600万円ほどだというが、すでにフィルムを凌いだレベルにあり、デジタルを取り扱えないカメラマンは仕事がなくなっていくだろうと言っていた。ついこの間までS氏はデジタル写真否定派だったのだから、私からみると驚くべき変化だと思った。
 2時間ほど歓談をしてS氏が帰ってから新宿に出かけた。ここのところ色々あって伸び伸びになっていたニコンD80を購入するためである。このカメラのことはまた後日書こうと思っているので、それを手に入れた後、南阿佐ヶ谷のシアターシャインという小屋に舞台を観に行った。
 Another world of TARAという劇団の「蜘蛛女'55」という作品で、あらすじとしては、蜘蛛が死ぬほど嫌いな女が、家の中に蜘蛛がいるのを見つけてしまい、それからというもの自分の耳の中にその蜘蛛が入り込んで悪さをしているという妄想にかられてしまうという、ドタバタ喜劇である。普段からあまり多くの舞台を観る機会がつくれないので、この劇団の作品もはじめてだった。普段おつきあいのある劇団新芸座で客演として出演している美保さんから案内をいただき、観に行ったというわけである。
 素人の私が意見を言うのもおこがましいと思うが、感想を述べさせてもらうと、設定がおもしろい喜劇だが、台本も役者の実力も大したもので、表現として充分なものを感じる事が出来た。約2時間半の作品を途中休憩なしで演じるのだから、それだけでも大変なのに、役者はみんな長台詞をうまくこなしていた。リズム感を保ちながらあれだけ長い台詞をしゃべり、しかもドタバタの演技を狭い舞台上で見せていかなければならないわけだから、とてもエネルギッシュな熱演だったと思う。案内をくれた美保さんは、いつも新芸座で役者の顔写真を公演前に撮影する際、もっとも撮りやすい人の一人だ。カメラの前で自在に表情をつくってくれる。背丈がすらりと高く美人の女優さんなのに撮影するこちらが吹き出してしまうような、面白い表情を自由につくってしまうので、きょうの舞台でどんな演技が観られるか楽しみだった。彼女は耳鼻科医院の看護婦役だったが、期待通りの芝居を表情ゆたかに演じてくれた。もうこれだけでも満足だが、13人の出演者全員が個性ゆたかに、ドタバタ演技を見事にみせてくれたので、本当に観に行って大満足の舞台だった。
 なお、この作品は明日の日曜日まで公演がある。参考までに20日の公演時間は13時と17時の二回で、開場はそれぞれ30分前である。客席が60人分しかないので、もしもお出かけの際には予約しておいた方がいい。
 チケットお問い合わせは電話090-6653-9898・オフィスタラまで。
 前売り2500円、当日2800円。
 シアターシャイン 杉並区阿佐ヶ谷南1-15-15
 最寄り駅 地下鉄丸ノ内線「南阿佐ヶ谷」下車3分。杉並区役所の裏あたり
      JR中央線「阿佐ヶ谷」南口下車 徒歩7分 パールセンター街内中程の
      たばこ屋を曲がってすぐ。

やっとオペラ座の怪人

 相変わらず体調不良のため外出を控えているが、映画版の「オペラ座の怪人」をDVDで借りたので自宅で観た。
 舞台のミュージカル版は観た事がないので、とても有名な作品なのに、この映画が初めて観る「オペラ座の怪人」だったが、とても素晴らしい映像と音楽だった。
 冒頭のシーンで朽ち果てたオペラ座内のオークションをするシーン、シャンデリアのアップから50年前のオペラ座に遡ってゆく場面は圧巻だった。まさに映画だけに許される迫力の映像で、一気に映画の中に引き込まれてしまう。
 各場面の表現も細やかでわかりやすく、とても丁寧に全編をとおして描かれている。またオペラ座内部や衣装、セット等にも安っぽさがなく、ファントムが棲む劇場地下の場面も申し分ないものだ。
 この作品は美しい歌と音楽で構成されているが、主演のファントム役・ジェラルトバトラーもクリスティーヌ役のエミーロッサムも吹き替えなしの歌声であることに驚いた。繊細で美しく優しい歌声である。クリスティーヌに主役の座を奪われてしまうカルロッタの歌声に比べるとやや線が細い気がするが、あの若さと美貌の魅力前では、充分にそれを補って余りあるものにしてしまう。
 また、仮面舞踏会のシーンで見事な踊りを堪能できるが、東洋の扇を持って踊る群舞のシーンがとても印象深いものだった。
 ただほんの少し不満を言わせてもらうと、ファントムがクリスティーヌをはじめて地下の「宮殿」に連れてゆくシーンだけ、なぜ歌の伴奏がロック調になってしまうのかが理解できなかった。ロック調にしてしまったことで、せっかくの重厚な雰囲気が一気に安っぽく感じられてしまった。パイプオルガンの音色に聞こえる楽器も、シンセサイザーの偽物のパイプオルガンなのかなと疑ってしまう。
 もう一つちょっと残念だったのは、ラストシーンで亡きクリスティーヌの墓前に「猿のオルゴール」を供える場面で、クリスティーヌの肖像画がチラッと出るが、あのクリスティーナ像は若き日の輝ける時代の美しいクリスティーナ像にしてほしかったと思ったのだか、これはおじさんの贅沢な希望だろうか・・・・。

9期が始まった


 いよいよ9期の撮影が始まった。4月中はいろいろあったので、今年も5月のゴールデンウイーク明けから撮影を始めた。9期のメンバーとは初対面である。
 昨年の8期は入塾者数が当初から少なく、すこし寂しい年度始まりとなったが、今年の9期生は人数も多く、年齢もキャラクターも様々な人たちで構成されている。残留組を含めると90人くらいはいたような気がする。
 これから7月の前期発表会に向けて、基礎練習からうた、ダンス、演技と盛り沢山の練習を重ねてゆく。例年感じることだが、最初の1年を過ごした8期生は丁度一年前と比べて、全員別人のように成長している。最も顕著にそれを感じるのは発声の声の大きさである。みんなとても大きな声を出せるようになった。また演技の稽古のとき、肩の力が抜けてとてもリラックスして動いている。それに私が向けるカメラに対しても、特別意識することがないので、こちらも遠慮なく近くに寄って撮影できる。こうなってくると撮影もぐんと楽しいものになる。
 9期初日の今回は、8、9期生を中心に撮影してみた。はたして全体の雰囲気が伝わっているだろうか・・・・。

THE ANGEL of ALCEHEMY



きのう、友人の大学生になる娘が、ミュージカルの英語劇に出演するというので
世田谷区民会館に行った。
 Model Production2007が主催する「THE ANGEL of ALCHEMY」という作品で、
すべて英語でセリフを言い、うたや踊りを交えてミュージカル形式で演じられた。
 多くの現役の大学生がいろいろな大学から参加して、キャスト、スタッフあわせて80人ほどの構成だそうだ。
 今年2月の春休みから稽古を始め、約3カ月で完成させた舞台である。演奏も生演奏で、英語の長いセリフ、ダンスの振り付け、うたと稽古しなければならないものは盛り沢山だったに違いない。素人の大学生が3カ月で仕上げた舞台としたら上出来だと思った。使用した舞台のセットもすべて学生達の手作りである。
 約100分の内容だったが、休憩なしで最初から最後まで通した。私自身は英語がダメなのでストーリはわからなかったが、学生達の情熱は伝わってきた。この活動はもう40年の歴史があるとのことである。
 なお、この公演は、今日もおなじ世田谷区民会館ホールで1時と5時30分開演で2回上演される。三件茶屋と下高井戸を結ぶ世田谷線で、松蔭神社前駅から徒歩5分くらいの世田谷区役所の構内にある会場なので、興味のある方はぜひご覧ください。
 チケットは一般999円、中学生以下500円。

男はつらいよ・・・・

 今年のゴールデンウィークもあとわずかだが、とにかく体調が悪いので、一歩も外に出ていない。きのうもきょうも絶好の行楽日和だというのに、恨めしい限りである。
 もっとも今度の葬儀に関係した雑務がまだ終わっていないので、ちょうどいいのかもしれない。ちなみにいままでにかかった費用を大雑把に算出した合計は、約250万円ほどである。この金額は、病院の入院費用1月分と葬儀社等への支払い分の合計なので、お花料(香典)のお返しの費用は含まれていない。お返しの費用は別途100万円ほどかかる見込みである。ごく短期間に出て行く費用としては半端な金額ではない。
 ということで、外出できない分、せめて自宅で映画を見る事にした。きょう見た作品は「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」(1976年松竹作品・渥美 清、倍賞千恵子、京 マチ子、檀 ふみ 出演)である。約31年前の作品だが、檀ふみの初々しい演技が印象的である。
 男はつらいよシリーズは、日本映画を代表する名作シリーズだが、私が10代の頃このシリーズが始まったのだが、まったく興味のない映画だった。しかし30代になってからテレビでの放送か旅先の長距離バスの中だったかさだかではないが、このシリーズの1本を見て病みつきになってしまった。以来レーザーディスクを買いあさってほぼ全作品を揃えた。その後DVDがLDに変わってしまったので、LDプレーヤーだけは2台確保してある。
 さてこの「寅次郎純情詩集」のあらすじだが、寅さんが妹さくらの息子満男の担任の先生、雅子(檀ふみ)の母綾(京マチ子)にひょんなことから一目惚れして、スッタモンダのストーリーが展開されてゆくのだが、実は綾は病弱で寅さんと出会ったときには、すでに医師からは見放され、自宅で好きな事をして療養することになっていたのである。そんなことはツユ知らず、寅さんは毎日のように綾の自宅を訪れてはサービスに励む。
 しかし病魔は手を緩める事なく、病院から自宅に戻った綾の命を1か月ほどで奪ってしまうのである。落ち込む寅に娘の雅子は、「誰にも愛されぬまま一生を送った母にとって、寅さんと過ごした1月の日々は幸せだった」と涙ぐむ。このシーンを見て、自分も約1月の入院生活の後、父を失ったこととダブってしまい、ギュッと胸に込み上げるものがあった。
 山田洋次監督の「男はつらいよ」に出て来るヒロインたちは皆不幸な境遇の人たちばかりである。幸せ一杯の人は一人も出てこない。でもそんな人たちに暖かい目をむけて作品1本1本を作り上げてきたシリーズだからこそ、主演の渥美清が亡くなってシリーズが終わってしまった今でも、その作品の輝きがいつまでも失われないのだろうと思う。そしてこの「男はつらいよ」シリーズは、間違いなく日本が世界に誇れる映画作品だと思うのである。

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